『お前のほうが死ねばよかった』(スタンド・バイ・ミー)

二人の息子のうち期待をかけていた上の方が交通事故であえなく死亡する
残された下の息子はどうみても味噌っかす
体は華奢でアメフトの花形選手など夢のまた夢
つるんでいる友達は子どもっぽい悪ばかり
小さな盗み、家庭の問題、学校の成績
どれひとつとっても腹立たしい材料ばかり

埋葬の場でつい口から出たことば
「(死んだのが)おまえだったらよかった」

なんということを言う親か
そう思うのはわれわれがその親子関係から遠く離れた地に立っているからだろう
親も亡くなった息子も、そして残された息子も等分に視野に納めることができるだけの

しかし、息子の人生が完結しなかった親の人生の生き直しであれば
もう少しで完成するはずだった作品をむざむざとだめにしてしまった無念を思わず残された息子にぶつけるものだろう
どこか、わかるはずだという甘えとともに

たとえ味噌っかすであれ、親を愛している息子であれば
親の気持ちをそのままに受け入れてしまうものだろう
ぼくは親を幸せにできないだめな息子だと
死ねばよかったのはぼくのほうだったのだと

それでも、私たちは残されたお前を愛している
その気持ちは、悲観する息子には伝わらない


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こころの交差点
2004年10月17日 06:59
少し前の映画『スタンド・バイ・ミー』。4人の少年が野宿をして鉄道事故で亡くなった少年を見つけに行く。このような話として記憶しておいでの方が多いと思います。私自身は、主人公(語り手)の兄の死とそれに打ちひしがれる両親、そしてその両親の姿に深く胸を痛める12歳の少年の話として受け止めました。
こころの交差点
2005年01月22日 21:52
原作を書いたスティーブン・キング、この作品を執筆していたときにはおそらくかつての親と同じ年代に達していたでしょう。
いま、親のことを振り返って胸をつくのは、「ああ、あのとき父も母も若かったのだ」、あるいは「幼かったのだ」という感慨です。
そのような感慨をいだく自分自身が、はるか遠くへ来てしまったことに気づき、そのことがまた少し自分を孤独にもします。
木陰
2006年12月24日 05:06
コメント欄への書き込みをいただきましたが、この記事の内容への直接の関連がない他の記事へのリンクのご案内のようですので、削除させていただきました。
Mary
2007年06月29日 07:28
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Papayok
2007年07月01日 16:12
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Lily
2007年07月07日 11:51
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louise
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Richard
2007年08月14日 00:37
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Enaphaft
2017年09月28日 20:37
A mio parere, si fanno errori. Sono in grado di provarlo. Scrivere a me in PM, parlare.
reality
2019年05月14日 18:18
「『お前のほうが死ねばよかった』(スタンド・バイ・ミー)」について
「『お前のほうが死ねばよかった』(スタンド・バイ・ミー)」について Stand by me, Ordinary People,いずれも、期待をかけた上の息子の死に亡失する親を描いている。蔑ろにされる下の息子。生きる縁を失う弟の悲しみを、両親は理解できない。残された息子は、親ではなく自らを責める。親の失意と怨嗟は、彼ら自身の幼さ故であると気づくことが出来たら、事態はもう少し変わっていくかもしれない。 上の息子の成功、彼を核にした夢の家族像。先住民を押しのけて築いたアメリカのふつうの人々の夢... ...続きを見る
こころの交差点:木陰の補習教室
2017/12/24 15:00
木陰
2019年07月27日 09:24
スティーブンキングの原作、原題はThe Body であったかとおもう。
埋葬の場面で土をかけられていく兄の棺。その中にある兄の亡骸。
それを自らの身体と置き換えてみる。
友人たちと命かけの旅を通して死亡したはずの少年の死骸を確かめに行く。
生と死のはざまに立ち、戻ってきた。
子ども時代への別れの時。
木陰
2019年08月03日 09:10
Stephen King, 1982 The Body
adapted into the film in 1986 Stand by Me 日本での公開は1987
木陰
2019年08月03日 09:15
Ordinary people 1980 by Robert Redford,
日本公開 1981
木陰
2019年08月03日 18:18
Stephen King sep. 1947 -
木陰
2019年09月03日 22:28
「家族が大事だ」というキャッチフレーズ、あるいはプロタガンバは、あまりに幼稚すぎないでしょうか。

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