こころの交差点:木陰の補習教室

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<<   作成日時 : 2006/11/01 16:14   >>

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 陳凱歌 (チェン・カイコー),『 私の紅衛兵時代 ある映画監督の青春 』講談社現代新書 1992 調べてみて、もう14年も前のことであるのに気づく。
 チェン・カイコーはこの小さな回想記を読むことによって知った。
 映画は見る機会があまりなく、また、2年ほど前に見た「北京バイオリン」が彼の監督作品であることには今回調べてみるまで気づかなかった。
 紅衛兵の時代、文化大革命については、多くを知らず、しかし、毛語録を掲げた少年たちの映像だけをどこかで見た記憶がある。
 身近な人間が経済発展途上の中国に出かけ、また近現代の中国についてあれこれと調べていたときに、文化革命時の毛沢東と周辺の人々についての話を聞いた。そして、ちょうどそれと前後した頃であったろう、映画監督、チェン・カイコーについて知ったのは。
 中国の都市化された世界で生きたほぼ同世代の人間が、都市文化の蓄積を放擲していく無残さと、毛氏と少年たちだけの直接的な関係。
 その背景には毛氏の育った小さな村落集団があったかもしれず、老いた毛氏の不安がさまざまな局面で桎梏となったかもしれぬ。
 巨大化する世界への不安とうらはらに、ひとびとは直接の素朴な、しかし残虐な関係を構築するのであろうか。
 文化大革命時、農村下放の経験と教育の空白期をともに抱えた知人のどこかおびえたような表情を、事業に成功し、安定した生活を築いたことを伝え聞く今でも、折に触れ思い出す。

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