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zoom RSS テーマ「こども」のブログ記事

みんなの「こども」ブログ

タイトル 日 時
おそとが見たい
夕刻、食事のために地下鉄に乗る。 郊外につながる中継地から。 ひととおり乗降が終わって、発車を待つひととき。 昇降口の近くのベビーカーを若い母親が動かした。 幼いこどもが頭を巡らし、右手のホームを見ている。 ドアが開いたままのひととき。 ゆるゆるとドアが閉まって、手と身体でむずむずする。 おそとが見えないね。 母親が振り返って微笑む。 ひとしきりむずむずとするうちに発車した列車は隣の駅に到着する。 ほっそりした母親はベビーカーごと両の腕で抱えて降りていった。 さっきの移動は... ...続きを見る

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2017/08/13 03:14
夏休みの百貨店
夏休みにはいって一週間。 街は夏たけなわ。 戸外に出れば朝から暑気の中をさまようはめになる。 住宅地に近い百貨店の中は、しかしさながら高原の避暑地。 ...続きを見る

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2017/07/30 19:04
未熟な夢
君の夢はなに? こどもは答える。 野球選手。 ピアニスト。 冒険家。 はやく夢を決めて、それに向かって進めと大人たちは、はやし立てる。 幼い日々に憧れたこと、思い描いたこと。 育ち行く筋道の中で形作られていくもの。 迷いつつ見つけ出していく道筋。 新しい時代に投げ出されたこどもたちの形を未熟なままに夢という枠にはめ込んでしまうことにどのような意味があろう。 君たちの行く末は君たちの曲がりくねって悩みに満ちた歩みの先にある。 大人の浅知恵に振り回されるな。 ...続きを見る

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2017/07/23 14:05
そこで何をして遊んでいるの
秋も深まる夕方 家々に通じる通路の脇に小さな子どもが入り込んでいる。 遊んでいるの 通りすがりに声を掛けると若い母親が なかなかお家に帰れなくってと応える こちらを見上げて子どもが戻ってくる もう晩ご飯かな さよなら またね ...続きを見る

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2016/11/19 18:32
晩ご飯美味しく食べてね
帰路を急ぐ。 背後から子どもの声がする。 振り返ると小さな男の子が手を伸ばして母親にだっこをせがんでいる。 もう少しで入り口、そこまでがゆるい上り坂。 ...続きを見る

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2016/10/31 17:22
こころほぐれるとき
 長い間、記事を書き継ぐことができなかった。  タイトルだけ起こしてそのままになったもの、U−3行書き次いであとが続かなかったもの。  身体の調子が思わしくないこともある。  どこが悪いというほどではなくとも、一日の疲れをいやすためのあれこれにこころを砕き、そのほかの時間は残されていない。  その毎日にも、ほっとするひとつふたつの出来事はあるのだが。  街の郊外につながるターミナル駅近くの集合住宅。便利さを求めて人々が集まる。敷地内の駐車場へ遅れてたどり着く若い人がいる。ベビーカーとい... ...続きを見る

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2016/06/13 06:59
初恋地獄篇の羽仁未央
 1960年代の終わり、高等学校を卒業したばかりの春だったろうか。  禁18歳未満という映画を初めて見た。  それが羽仁進と寺山修司の初恋地獄篇だった。  多分、東京の小劇場でしか見られないような映像をそれは見せてくれていたはずである。  その中に、両頬の丸い小さな女の子が墓地の中で主人公と何度が出会う場面があった。  その女の子が羽仁進と左幸子の娘、羽仁未央であった。映画監督の羽仁進が教育論もあちこちに展開していた時期であり、少し前には生まれたばかりの未央の育児日記が新聞に連載されて... ...続きを見る

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2015/08/06 18:56
朝 小学校の正門で
 寒い。普段であれば早朝に抜ける道を、1時間ほど遅れて通過した。国道から左折してゆるゆると坂を下る。人気のないはずのあたりがざわざわとしている。「えがおであいさつ」と黒々と書かれた白いたすきと幟が目に入る。小学校の低学年かと思われる子どもたちが硬い表情で並んでいる。登校してくる子どもたちを迎えているのであろうか、学校の正門前らしい。  学校の正門と言えば遅刻をとがめる生活指導の教師が立ち、服装チェックなどもした、怖い関門であった。しかしまた、「えがおであいさつ」のたすきと幟のずらりと並べられた... ...続きを見る

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2014/11/19 01:07
動くのよ、止まっていたら死んでしまったのと同じ
娘の父親と別居することを決めた母は、娘に言う。 娘は変化を望まない。 小さかったときの家族の関係へと引き戻そうとする。 日本語字幕では「変わるのよ」と母は言うことになっているのだが、流れてくるフランス語は"devient"そして"bouge!"。 動詞devnir とbouger が使われている。devnirは前の状態から次の状態に変わること、それになれること。bouger は 変化する、変質するという意味でも使われるが、動く、行動を起こす、あるいは転居などの場合にも使われる言葉である。'... ...続きを見る

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2014/06/02 19:28
灰色の月あるいは1945年秋 志賀直哉
朝一番の仕事があった。 準備を兼ねて早朝に出た。 すでに通勤客で混雑の始まった列車を乗り継ぐ。 中央駅から半島へ向かう郊外通勤列車に乗り込む。ばらばらと人は乗り、乗り込んだ客の多くは通路に立つ。 乗換駅の売店で手にした新聞を扉近くに立って開く。 大方は読んでも詮無い記事ばかりである。 現在、われわれはいったいどこにいるのか。 行き先は南や東に展開する工業地帯である。 大きな自動車会社とその周辺の関連会社。 列島の南西に、そして大陸に展開した系列工場ではより安い賃金で人々を雇う。... ...続きを見る

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2012/09/27 05:08
黒いランドセル
休みをとって今日が日限の無粋な家事をした。 風もなく明るい。 午後はいつになくのんびりした気分になり、テレビを見た。 さる作家の娘が出ている。 子供時代の話が続く。 家で仕事をする父の傘のもと母も子供たちもおびえて暮らしている。 ある日、帰宅すると父が呼ぶ。 志賀直哉先生から入学祝が届いた。 大きな箱を開くと黒いランドセルがはいっている。 その色にはっとしながら娘はしかし礼を言う。 そのように躾けられている。 入学すると女の子は皆赤いランドセルである。 その中で、黒いラン... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

2012/03/15 20:36
少年の顔:チェコと日本のドキュメンタリー番組から
 続けてチェコと日本のドキュメンタリー番組を見た。  チェコのドキュメンタリー映画作家ヤン・シクル氏と日本の作家城山三郎氏。  ヤン氏は1950年代後半の生まれ。  チェコの市民が撮ってきた映像を発掘し、関係者への丁寧な聞き取りを行い、ドキュメンタリー映画として構成している。  城山三郎氏は1927年に生まれ、2007年に死没。  ドキュメントを素材にした小説を書き続けた。 ...続きを見る

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2009/03/03 07:36
「わたしはそんなことはしない」
 親が子どもを痛めつける、ときには死へと導く。  その親自身が子ども時代に虐待を受けていた。  このような虐待の世代間伝達、虐待連鎖に関する根強い信仰がある。  この議論に執拗にこだわる人に、その正しさを確かめることの困難、その論への懐疑を提示すると、ほとんど泣かんばかりに抗う。そんな場面をいくつも見てきた。  私は初め、あまりの反応の激しさに、その人が、自身、苛酷な経験を抱えているのだろうかと訝った。  しかし、慎重に時間をかけて観察しても、そのような懼れは形になってくることはない。... ...続きを見る

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2008/02/18 10:06
「熊本子どもの本の研究会」のこと
「熊本子どもの本の研究会」については、先のページに書いておいた。 その研究会の活動を、WEB上で調べていて、遠い昔の「どんぐり子ども会」のことを思い出した。「どんぐり子ども会」については、「授業の記憶」シリーズのどこかに書いておいた。 ...続きを見る

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2007/11/15 20:13
小話ふたつ
その一 ...続きを見る

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2007/05/28 15:59
遠ざかる風景: 井上陽水( Yosui )の「少年時代」
 1999年にリリースされた井上陽水ゴールデン・ベスト・アルバム最初の曲は「少年時代」である。  この曲がつくられたのはおそらく1990年代の初め。陽水、初老(42歳)のころ。遠景に退いた少年時代が激情や諧謔をそぎ落とし美しく歌われる。もとより当時、同時代の音楽に縁のなかった身に、記憶が残るわけもない。しかし聞けば、この曲は義務教育の音楽教科書にもとりあげられているという。  アルバムが出された1999年、陽水はすでに50代。1960年代北九州で音楽活動を開始してから40年有余が経過している... ...続きを見る

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2007/03/02 03:38
少年よ
少年よ チチハハを乗り越えていけ チチの愛を求めてはならない ハハの過誤を背負ってはならない ここを旅立ち 遠い地から振り返るそのときまで ...続きを見る

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2006/06/24 07:50
街に住む
「私が初めて上京したころ  どの街区を歩いてゐても  旅にゐるやうな気がして仕方がなかつた」(室生犀星) ...続きを見る

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2006/06/18 03:03
変わらなければ死んでいるのと同じ
前みたいじゃないの ...続きを見る

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2006/04/14 15:36
ちいさないきものが
金曜日は当地の再生ごみ収集日である。 プラスチック包装 紙包装 ペットボトル 空き缶 空き瓶 ざっとこんなところ。 それぞれに分けて袋に入れて出す。 空き瓶だけはかごの中。 ...続きを見る

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2005/09/22 21:08
夏の朝
墓参りに実家へ出かけるというアイカタを車で送って仕事場にしているもうひとつのアパートの方にたどり着くと、隣家の末の息子が通学姿で降りてくるのに出会った。そうか、土曜日だけれど受験塾に行くのだろう。 ...続きを見る

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2005/08/13 12:39

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