こころの交差点:木陰の補習教室

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zoom RSS 戦線の英雄

<<   作成日時 : 2017/07/23 07:33   >>

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若くして戦績をあげ、帰国する。
拍手喝采。
例えば新聞記者からのインタビュー。
次第に国を背負った英雄として立派な発言をするようになる。
顔写真が新聞紙上に踊る。発言のひとつひとつがとりあげられる。
戦い終わって戦線を離れる。
英雄としての実績を買われて地位を与えられる。
日常の仕事の訓練もないままに。
自他の心の裏表、その仕組みにも気づかぬままに。

それが、前世紀の半ば、フランス映画、「死刑台のエレベーター」に登場する有力軍需産業の社員。
社長に営業効果をねらって雇われ、その社長夫人とねんごろになる。
社長室の主人を亡き者にし、守衛が電源を切ったエレベーターに閉じ込められる。

スポーツの英雄、新しい研究の若き担い手、将棋の天才児、・・・
人々が現在の世の中の気鬱を凌ぐカンフル剤のようにはやし立てるたびに、古いこの映画が、その一つ一つの場面が思い出される。

社長夫人をジャンヌ・モローが演じていて、豊かな唇と粘りのある目の光は、昔、十分成熟した女性に映ったが、数十年を経てみれば、まだ幼さと危うさを含んだ若い妻であり、やはり美貌というもう一つの英雄の才とさらには無知の才とによって、社長に買われた身であるように映る。

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